ER型ターボ換装で必要になる部品・工具と、実作業にかかる時間。 部品番号は「確実な出典があるものだけ」を載せる方針。推測の品番は発注ミスに直結するので書かない。 作業時間はYASTUDIO氏が2000年に実際に行った12日間の記録という一次資料からの実績値。
落札したサービスマニュアル8冊(整備編・構造編・追補版)には作業手順・規定トルク・配線図が載るが、 部品番号と分解図(exploded view)は別冊の「パーツカタログ」にある。ER型の品番を体系的に引くには、 ホンダ シティ ターボII(E-FA)のパーツカタログを1冊入手するのが最短。ヤフオクで定期的に出品される。
それまでの実務的な手段は次の3つ。①ホンダディーラーで車台番号 自車の車台番号 を伝えて検索してもらう
(YASTUDIO氏もこの方法でダンパーマウントキャップの品番と在庫を確認している)。
②現物のパーツに刻印された番号を読む(ドナー車とERエンジンが手元にある=最も確実)。
③消耗品は「同じ部品を使う別のホンダ車」から探す(下記の実例参照)。
40年前の絶版車は純正在庫が尽きている部品が多い。だがホンダは同じ部品を複数車種で長期間使うため、
現行〜近年車種の品番で同一部品が買えることがある。YASTUDIO氏はリアショックのラバーマウントを
CR-Z/フリード用の 52725-TG5-C01 で代替している(下の確定リスト参照)。
ゴム・ベアリング・シール類は特にこの手が効く。寸法を測って現行部品から探すのが旧車維持の基本戦術。
YASTUDIO氏が実際にこのカブリオレで使った/ディーラーで確認した品番。出典記事リンク付きで、 信頼度が最も高いもの。作業中に同じ部品が必要になったらここから発注できる。
| 部品 | 品番 | 種別 | 備考 | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| ダンパーマウントキャップ フロントストラット上部 |
52748-SA7-000 | ホンダ純正 | ディーラー検索で在庫なし=廃番。YASTUDIO氏は修理+ミラーシール仕上げで対応。 この計画でも同じ手を想定しておく | #102 ダンパーマウントキャップ |
| ショックアブソーバー ラバーマウント(リア) |
52725-TG5-C01 | ホンダ純正 | CR-Z・フリード用が流用可。近年車種の品番なので今でも新品が買える。 他車種にも使われている可能性あり | #091 リアサスのゴム類 |
| ピラーエンブレム PININFARINA |
87301-SC7-910 | 純正・カタログ記載 | パーツリスト記載価格310円。カブリオレ固有の外装部品。 ドナー車に残っていれば必ず回収する | #106 ピニンファリーナエンブレム |
| リバウンドストッパー 代用品(フロント) |
BE-0-652 | 社外・汎用品 | 光社製「平置ゴム 黒 内径65mm」の底面を丸くカットして流用。 純正は廃番。1年半で劣化するので予備を持つとYASTUDIO氏 | #117 フロントダンパーマウントトップ |
ネット上のパーツ検索サイトには1984年式シティ(E-FA)のデータがほぼ存在しない(40年前の日本国内専売車のため)。 タイミングベルト・クラッチ・ガスケット類の品番を推測で書くことはしない。 下の「必要パーツ全リスト」は品番欄を空けたまま発注チェックリストとして使い、 現物確認・ディーラー照会・パーツカタログ入手のいずれかで埋めていくのが現実的な進め方。
カタログID 11SA702、車名 CITY TURBO / E-AA、類別 4441-067、
note欄が TURBO2、AT/MT が MT。ベースのキャブ車ではなくターボIIそのもののマイクロフィッシュで、
分解図124枚と全部品番号が収録されている。うちのドナー車の車台番号 自車の車台番号 は
収録範囲 1500001〜5099999 の外に見えるが、これは表記系列の違いで、
ER型・E-FA/E-AAの部品構成は共通(発注時に車台番号を伝えて最終確認する)。
重要: ターボIIは品番の末尾が「PD1」系、NAキャブ車は「PC0/PC5」系で、エンジン部品に互換性がない。 ヘッドガスケット・クラッチ・タービン配管は必ずPD1系を選ぶこと。 足回り・マウント系は SA7 系でベース車と共通。
下は換装作業で実際に手を出す図だけを抜き出したもの(全13図・カタログ収録 368点から、 発注対象になる36点を選別)。分解図の数字と表の「図番」が対応しているので、 現物と見比べながら部品を特定できる。図はクリックで拡大。

| 図番 | 品番 | 部品 | 価格 | 区分 |
|---|---|---|---|---|
| 4 | 14510-PC0-005 | タイミングベルト テンショナー ADJUSTER COMP., TIMING BELT | ¥7,691 | 新品必須 ベルトとセット交換が鉄則 |
| 5 | 14516-673-000 | テンショナー スプリング SPRING, TIMING BELTADJUSTER | ¥513 | 新品必須 同時交換 |
| 10 | 91203-611-004 | カムオイルシール 27×43×9 (NOK) OIL SEAL , 27X43X9(NOK) | ¥938 | 新品必須 タイベル交換時に露出する |
| 7 | 90401-634-000 | テンショナー ラバー RUBBER, TIMING BELTADJUSTER | ¥234 | 状態次第 劣化していれば |
| 2 | 14210-PA0-000 | タイミングベルト ドリブンプーリー PULLEY, TIMING BELT DRIVEN | ¥6,417 | 状態次第 摩耗時のみ |
| 13 | 06142-P01-305 | タイミングベルト ラベルセット LABEL SET, TIMING BELT | ¥212 | 状態次第 交換記録用 |

| 図番 | 品番 | 部品 | 価格 | 区分 |
|---|---|---|---|---|
| 3 | 19222-634-000 | ウォーターポンプ ガスケット GASKET ,WATER PUMP | ¥498 | 新品必須 ポンプ交換に必須 |
| 4 | 19224-PC1-000 | ウォーターポンプ プーリー PULLEY,WATER PUMP | ¥2,989 | 状態次第 錆・振れがあれば |

| 図番 | 品番 | 部品 | 価格 | 区分 |
|---|---|---|---|---|
| 3 | 22200-PD1-921 | クラッチディスク DISC, FRICTION | ¥13,551 | 新品必須 ターボII専用のPD1系 |
| 4 | 22300-PD1-923 | クラッチカバー(プレッシャー) DISC COMP., PRESSURE | ¥19,631 | 新品必須 -921/-922の最終版 |
| 2 | 22100-PD1-920 | フライホイール FLYWHEEL COMP. | ¥30,326 | 状態次第 摩擦面が荒れていれば |

| 図番 | 品番 | 部品 | 価格 | 区分 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 22810-PE6-003 | レリーズベアリング (不二越) BEARING, CLUTCH RELEASE (FUJIKOSHI) | ¥5,801 | 新品必須 PD1でなくPE6系。注意 |
| 1 | 22810-PE6-921 | レリーズベアリング (NSK) BEARING, CLUTCH RELEASE (NSK) | ¥5,801 | 代替 同上・メーカー違い |

| 図番 | 品番 | 部品 | 価格 | 区分 |
|---|---|---|---|---|
| 7 | 12251-PD1-003 | シリンダーヘッドガスケット GASKET , CYLINDER HEAD | ¥7,838 | 新品必須 NA用PC0系と互換なし |

| 図番 | 品番 | 部品 | 価格 | 区分 |
|---|---|---|---|---|
| 6 | 15613-PD1-000 | オイルフィラー ガスケット GASKET , OIL FILLER | ¥557 | 新品必須 硬化して滲む定番箇所 |
| 8 | 17139-PD1-000 | PCVバルブ グロメット GROMMET, PCV VALVE | ¥293 | 新品必須 ブローバイ漏れ防止 |
| 11 | 90013-PD1-000 | ヘッドカバーボルト BOLT, HEAD COVER | ¥601 | 状態次第 錆・なめていれば |
| 3 | 12411-PD1-000 | ブリーザープレート PLATE, BREATHER | ¥2,754 | 状態次第 |

| 図番 | 品番 | 部品 | 価格 | 区分 |
|---|---|---|---|---|
| 3 | 15500-PD1-004 | タービン オイル供給ホース HOSE ASSY., INLET OIL | ¥6,739 | 新品必須 |
| 7 | 15550-PD1-010 | タービン オイルリターンパイプ PIPE COMP., OIL OUTLET | ¥9,449 | 新品必須 詰まると即焼き付き |
| 8 | 15555-PD1-000 | オイルパイプ ガスケット ×2 GASKET , OIL PIPE | ¥498 | 新品必須 再使用不可 |
| 24 | 90427-PD1-000 | シーリングワッシャー 10mm WASHER, SEALING 10MM | ¥557 | 新品必須 銅ワッシャーは必ず新品 |
| 15 | 18234-PD1-911 | タービン アウトレットガスケット GASKET , TURBOCHARGER OUTLET | ¥2,754 | 新品必須 排気漏れ防止 |
| 16 | 18235-PD1-003 | フレキシブルジョイント ガスケット GASKET , FLEXIBLE JOINT | ¥1,260 | 新品必須 |
| 13 | 18200-PD1-911 | ターボチャージャー本体 RHB51D (IHI) TURBOCHARGER ASSY. (RHB51D) (IHI) | ¥303,402 | 状態次第 定価30万。手元品が不調なら |

| 図番 | 品番 | 部品 | 価格 | 区分 |
|---|---|---|---|---|
| 18 | 98079-571-75 | スパークプラグ NGK BR6EB-L-11 PLUG, SPARK (BR6EB-L-11) | ¥659 | 新品必須 ギャップ 1.0〜1.1mm・4本 |
| 2 | 32700-PD1-911 | プラグコードセット WIRE ASSY., SPARK PLUG | ¥11,061 | 状態次第 劣化していれば |

| 図番 | 品番 | 部品 | 価格 | 区分 |
|---|---|---|---|---|
| 2 | 50811-SA7-010 | エンジンマウント インシュレーター RUBBER, ENGINE MOUNTING INSULATOR | ¥4,043 | 状態次第 ゴムがヘタっていれば |
| 4 | 50821-SA0-020 | サイドマウント インシュレーター RUBBER, ENGINE SIDE INSULATOR | ¥4,380 | 状態次第 |
| 8 | 50834-SA7-000 | トルクロッド インシュレーターA INSULATOR A, TORQUE ROD | ¥1,919 | 状態次第 |

| 図番 | 品番 | 部品 | 価格 | 区分 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 06167-PD1-010 | 燃料ポンプKIT (DENSO) PUMP KIT, FUEL (DENSO) | ¥52,594 | 新品必須 単体売りなし。ドナー車の社外品流用も検討 |
| 4 | 16703-PD1-003 | タンク内 サクションフィルター FILTER , SUCTION | ¥982 | 新品必須 錆タンクなので必須 |
| 6 | 16705-PD1-003 | サイレンサー ガスケット GASKET , SILENCER | ¥234 | 新品必須 |

| 図番 | 品番 | 部品 | 価格 | 区分 |
|---|---|---|---|---|
| 15 | 90305-692-010 | ハブナット 22mm NUT, SPINDLE (22MM) | ¥733 | 新品必須 カシメ品・再使用不可 |
| 11 | 44333-SA7-013 | ドラシャブーツ アウター (NOK) BOOT, OUTBOARD (NOK) | ¥3,692 | 状態次第 破れていれば |
| 6 | 44315-SA7-003 | ドラシャブーツ インナー BOOT, INBOARD | ¥3,692 | 状態次第 |
換装で必ず要るのに現行カタログに品番ごと存在しないのが次の6点。 いずれも1998年版のフィッシュには載っていた記録があるが、今は引けない=ホンダからは新品が買えない。 現物を測って社外品・他車種流用・中古で手当てする前提で動く。
① タイミングベルト(旧 14400-PC0-004) — 最重要。歯数・幅・ピッチを実測して
ゲイツ/三ツ星/バンドーの汎用品に当てるのが定石。
② ウォーターポンプ(旧 19200-PA5-700 / PC0-010) — ガスケット単体(19222-634-000 ¥498)は買えるがポンプ本体が無い。
リビルト業者か社外品を探す。
③ ヘッドカバーパッキン(旧 12341-PD1-003) — 同図のオイルフィラーガスケットやPCVグロメットは買えるので、
パッキンだけ社外・中古で手当てする。
④⑤ クランクシール前後(旧 91212-611-003 / 91214-634-004) — サイズが分かっている(35×50×8 / 74×98×12)ので
NOK等の汎用オイルシールを寸法で買える。カムシール(91203-611-004 ¥938)は現役なのでこれは純正で。
⑥ エアクリーナーエレメント(旧 17220-PD1-003) — 社外汎用か、現物採寸で近いものを探す。
①価格はカタログ表示の参考値。「載っている=在庫がある」ではないので、 発注前にディーラーで在庫照会する。上の表で金額が出ている品番は少なくともカタログに現存している。
②燃料ポンプは単体売りが無くKIT 06167-PD1-010(¥52,594)のみ。
高額なので、ドナー車に付いている社外ポンプが使えるならそちらを流用する判断もある(吐出圧がPGM-FI適合かは要確認)。
③ターボ本体は定価 ¥303,402(18200-PD1-911 / RHB51D / IHI)。 手元のタービンは軸ガタを確認して、使えるなら絶対に使う。ダメならリビルトを探すほうが現実的。
④車台番号による分岐がある。タービン・触媒・インタークーラー・インジェクターは
車台番号を境に部品が変わる。発注時は必ず 自車の車台番号 を伝える。
換装で手を触れる部品を全て列挙。「新品必須」=中古流用してはいけないもので、 ここをケチると降ろし直しになる。品番欄は確定次第この表に追記していく。
| 部品 | 数量 | 品番 | なぜ新品必須か |
|---|---|---|---|
| タイミングベルト | 1 | 未確定 | 長期保管でゴムが硬化。切れたらバルブとピストンが当たって全損。ES日誌でも交換している |
| タイミングベルト テンショナー | 1 | 未確定 | ベアリングが固着するとベルトを切る。ベルトとセット交換が鉄則 |
| ウォーターポンプ | 1 | 未確定 | タイベルと同時に外れる位置。後で漏れたらタイベルをもう一度剥がすことになる |
| クラッチディスク | 1 | 未確定 | ミッションを割った今しか替えられない。ES日誌でも交換済み |
| クラッチカバー | 1 | 未確定 | ダイヤフラムスプリングがへたる。ディスクとセットで |
| レリーズベアリング | 1 | 未確定 | 異音の定番。ES日誌でもクラッチ板と同時交換 |
| カムシール/クランクシール(前・後) | 3 | 未確定 | オイル漏れの定番箇所。タイベル交換時に露出する |
| ヘッドカバーパッキン | 1 | 未確定 | 硬化して滲む。プラグホールパッキンも同時に |
| 各部ガスケット類(エキマニ・タービン・サーモ・ウォーターアウトレット) | 一式 | 未確定 | 排気漏れ・冷却水漏れの原因。組む前に全部用意しておかないと途中で止まる |
| タービン オイルライン バンジョーワッシャー | 4以上 | 未確定 | 銅ワッシャーは再使用不可。ここが漏れるとタービン焼き付き |
| ハブナット | 2 | 未確定 | カシメて使うため再使用不可。ドラシャを抜いたら必ず新品 |
| スパークプラグ(ターボ用の熱価) | 4 | 未確定 | NAと熱価が違う。ターボII指定の番手を使う(マニュアルで確認) |
| 耐圧燃料ホース・専用クランプ | 一式 | 汎用品 | PGM-FIは高圧。キャブ用低圧ホースの流用は車両火災に直結 |
| 油脂類(エンジンオイル・フィルター・LLC・ミッションオイル) | 一式 | 汎用品 | 初始動前に必ず新油。ターボ車なので油種はグレードに注意 |
| 部品 | 出どころ | 状態・注意 |
|---|---|---|
| ERターボエンジン本体 | エンジン一式 | 実働車外し・長期保管未テスト。クランク手回し可は確認済み。刻印 PD1-1■■ |
| タービン(IHI・銘板 RHB5T0■) | エンジン一式 | 軸ガタ・羽の当たり・オイル滲みを載せる前に点検 |
| エキゾーストマニホールド+遮熱板 | エンジン一式 | 表面錆あり。ワイヤーブラシ+耐熱塗装をこの段階で |
| インタークーラー+ステー | エンジン一式 | フィラーキャップとの干渉が既知の問題(ES日誌7日目)。搭載前に現物合わせ |
| PGM-FIプレナム/スロットル | エンジン一式 | 赤いインテークプレナム。キャブから完全に置き換わる部分 |
| ECU(HONDA刻印アルミカバー) | エンジン一式 | 室内設置。これが無いとPGM-FIが動かない最重要部品 |
| ディストリビュータ+プラグコード | エンジン一式 | キャップ・ローターは消耗品なので状態次第で新調 |
| エアクリーナーボックス | エンジン一式 | カプラー付き。エレメントは新品に |
| 5速ミッション | ドナー車 | エンジン一式に付属しない。ドナー車から降ろすのが基本線 |
| メインハーネス+カプラー類 | ドナー車 | 後付け配線が混在=要精査。外す前に全経路を写真撮影。ES日誌でも配線色違いでハマっている |
| 燃料タンク・燃料ポンプ・配管3本 | ドナー車 | タンクは再洗浄・内面コート前提。ポンプは社外品(純正廃番)。配管はキャブ2本→FI3本化が必要 |
| メーター(ブースト計付き) | ドナー車 | 燃料ゲージ固着・バックライト暗い→移植前に修理。ES日誌ではブースト計のハンダ浮きも発生 |
| ボンネット(パワーバルジ付き)・グリル | ドナー車 | ブルドッグ顔の要。錆状態は現車確認 |
| ラジエター・電動ファン | ドナー車 | ラジエター下部の取付ベース形状がカブとブルで違う(ES日誌7日目)。カブ側を使う判断もあり |
| ドライブシャフト左右・マフラー | ドナー車 | エンジン一式には付属しない |
| エンジンマウント・トルクロッド | ドナー車 | ゴムがヘタっていれば新品/リビルトへ |
| イグニッションコイル・レジスター・コントロールボックス | ドナー車 | カブとブルで取付位置が違う(ES日誌5日目)。ステー加工・ハンドナッター作業が発生 |
ドナー車のハーネスが後付け混在で使えなかった場合、代わりのハーネス一式が手に入るかどうかで工期が数ヶ月変わる。 優先順位は ①ハーネス一式 ②5MT予備 ③燃料タンク ④ブーストメーター ⑤ダンパーマウント系のゴム部品。 交渉は電話・LINEで(取引ナビではない)。リストと値段は期限を決めて交渉する。
ES日誌に実際に登場した工具を軸に、エンジン脱着で確実に要るものを整理。 「無いと作業が止まる」ものを赤にしてある。
ER+5MTを一体で吊る。能力1t以上を推奨。ES日誌ではチェーンをかけて摘出している
吊り角度を変えてエンジンを傾ける道具。これが無いとエンジンルームから抜けない場面が必ず来る
オープンボディは剛性が低い。必ず4点で水平に支える。ES日誌でも「ジャッキアップして馬をかけ」と記載
降ろしたエンジンを動かす。エンジンスタンドがあれば整備が格段に楽
ハブナット・マウント・ヘッド周りは感覚締め厳禁。中トルク用と大トルク用の2本あると安心
ディープソケット・エクステンション・ユニバーサルジョイントまで。ボルト長違いが多いのでラベリング前提
ドラシャを抜くのに必須。インパクトレンチがあると圧倒的に速い
固着したボルトを折らずに緩める。40年物の下回りでは効果が大きい
燃料・ブレーキ配管のナメ防止。配管を舐めると詰む
ES日誌5日目の主役。内側にネジ山のあるリベットを打ち込む工具。 ブルの小物ステーはスポット溶接なので、カブ側は穴を開けてこれで受けを作る
ドナーからステー類をもぎ取るのに使う。ES日誌「ドリルでスポット溶接部分をもんで取り外し」
燃料配管はカブのサイドシル補強に当たるので少しずつ曲げて調整が必要(ES日誌2日目)
センターがずれるとミッションが入らない。安価なので必ず用意
エキマニの錆落とし、エンジンルームの防錆処置に
ES日誌10日目で不灯の原因を特定した道具。配線図と組み合わせて使う。電装は必ずこれで追う
PGM-FI化の要。初始動前に燃圧が出ているかを必ず測る
ERエンジン受け入れ時の検品用。載せる前に4気筒のバラつきを記録
代替部品を現行品から探すときの寸法出しに。旧車維持の必需品
最重要の"工具"。配線カプラー1個ごと・ボルトを場所ごとに袋分け。 これを怠ると組み立てで必ず迷う
外す前に全景と各部を撮る。ES日誌でも「撮り忘れた」と何度も後悔している
燃料を扱うので消火器は必ず手の届く場所に
ES日誌4日目はまるごと1日を磨きに使っている。エンジンが載る前しか磨けない
YASTUDIO氏の記録では、4月22日〜5月28日の間に実作業12日。1日あたり朝9時〜夕方で、 ほぼ毎日2〜3人(oga博士・taka_bullさん・ホンダ勤務の父上)が入っている。 「この作業は一人では厳しいでしょう」(3日目・燃料配管)と明記されている工程もある。
参考になる細かい実測: カブ側の解体は外装〜ドラシャ片側まで約3時間(1日目午前)。 エンジンルーム磨きだけで正味1日(4日目)。 そして初始動後も不具合追いで3日(10・11・12日目)かかっている—— 「載せたら終わり」ではなく、そこから電装のデバッグが始まると見ておくべき。
ES日誌の12日間は①ホンダ勤務の熟練者が同席 ②ドナーが同じ敷地内にある ③エンジンが実働確認済みという好条件。 この計画では長期保管の未テストエンジンで、ドナー車のハーネスは後付け混在、遠隔地のため部品調達に時間がかかる。 実作業20日前後+部品待ちを含めて数ヶ月を見込むのが現実的。 急ぐ理由がないならP1(降ろし整備)を丁寧にやるほど後が速い。
換装手順書のPHASE 0〜9を時間軸に並べたもの。 赤=準備・部品待ち/黄=機械作業/青=電装・調整。 日数は上の実績値をこの計画の条件(未テストエンジン・部品調達に時間)で補正した見込み。
PHASE 1(ドナー整備)とPHASE 2(NA降ろし)は並行できる。 ERエンジンを台の上でタイベル・クラッチ交換している間に、カブ側の解体を進めるのが最短ルート。 ES日誌でも「エンジン移植のために作業しているのは一人、後はパーツをはぎ取っていた」と、 同時並行でドナーを剥がしている。
逆に絶対に前倒しできないのがPHASE 3(燃料配管)。 室内床下を通す作業なので内装を剥がしている時期にしかできず、しかも2人必要。 ここだけは人手が確保できる日に合わせて計画する。
各PHASEの具体的な作業項目(全78項目)は換装手順書にチェックリスト形式で入っている。 タップで進捗が保存され、ナビに達成率が出るので、この工程表で全体を見て、手順書で1項目ずつ潰すのが使い方。